2018年1月29日月曜日

国会議員秘書が出会い系女性と議員会館でハレンチ密会重ねる


【証拠となるLINEのやり取り】
【生々しい言葉が並んでいる】

 国会議員に一室ずつあてがわれる議員会館の事務室は、国民の代表たる彼らが政治活動の拠点とするために、税金で用意された施設だ。そして、政治活動を遂行するためのスタッフとして3人の秘書を税金で雇うことができる。ところが、そんな“議員特権”ともいえる場で、ある議員の政策秘書がハレンチ行為にいそしんでいた。

「初めて会った時、真面目で誠実という印象でした。1時間足らずのお茶をした帰り際、『また会ってほしい』と言われたのですが、まだ彼に惹かれていなかったので、『平日の昼間ならいいです』って意地悪を言ったんです。国会議員の秘書は忙しいから、まず無理だろうと思ったら、『大丈夫です! 早速ですが3日後の月曜に議員会館に遊びに来ませんか?』って言われたんです」

 本誌・週刊ポスト記者にそう話し始めたのは、40代の川田陽子さん(仮名)だ。女優の檀れいに似た彼女に、“議員会館デート”を提案したのは、日本維新の会で総務会長を務める東徹参議院議員の政策秘書・A氏だった。

 2人は昨年4月に、いわゆる「出会い系サイト」で知り合ったという。

「私は既婚者ですが、『夫以外の男性と話がしたい』と思い、出会い系アプリに登録しました。Aさんは私が既婚と知った上で、お茶に誘ってくれたのです。いきなりの議員会館デートには驚きましたが、滅多に入れない場所で興味が湧いたのでOKしました」

 この日から2人はほぼ毎日のようにLINEで連絡を取り合った。本誌・週刊ポスト記者が確認すると、4月中旬の会館デート当日、こんなやり取りがされていた。

陽子〈私って身分証明書とか必要なのですか?〉
A〈大丈夫ですよ 通行証をだしますから〉

 陽子さんはA氏から通行証を渡されると、一般の入場ゲートとは違う入り口から荷物検査などを受けずに入館したという。

「30分ほど国会議事堂を案内してくれた後、議員会館5階にある東議員の事務室に入りました。『普段、議員は大阪にいるから、ここには僕だけってことが多い。この部屋が議員の執務室だよ』と言って、私を議員の椅子に座らせ、スマホのカメラで撮ってくれました。それまでは楽しかったのですが、『こっちの部屋を見せてあげる』と隣の会議室へと誘導された後、彼の様子が変わったのです。

 いきなり抱きつかれキスされました。そして『したくなっちゃった』って言うのです。『ここで?』と戸惑う私に、彼は『そう』と微笑みました」

 A氏の“段取り”は手慣れたものだったという。セミダブルサイズのブランケットを床に敷き、続いて事務室の鍵、会議室の鍵を順に閉めて、「ここは重要な会議をする場所だから防音がしっかりしてるんだ。大きな声を出しても大丈夫だよ」と説明してから、陽子さんに覆いかぶさったという。

「長く力強い行為をする人でした。胸を力いっぱい揉んだりされ、翌日、胸に痛みを感じるほどでした。その最中は、『僕たち相性がいいね』と褒めてくれたのは嬉しかったです。ただ、気になったのは避妊具を付けなかったことと、終わった後、そそくさと電話対応やら仕事を再開したこと。私は夫では満たされない心の充足を求めていたので、クールな対応が少し寂しかった」

 その日の夜、2人はこんなやり取りをかわしていた。

A〈気持ちよかった?〉
陽子〈あんなところでするなんて 気持ち良かったよ〉
A〈おやすみなさい〉

◆「誰だかわかりません」

 その後の逢瀬も「忙しい彼に合わせるため」(陽子さん)、議員会館が中心だった。

「昨年の夏頃には、国会の食堂でランチを食べている時に人目をはばからず腰に手を回してきたりするようになりました。行為が終わったらすぐに帰されるようにもなって……今思えば会館デートは常に1時間未満。ただのセフレは嫌だと思い、彼を食事に誘ったけど拒否され続け、そして毎日のように彼から来ていた〈おはよう〉のLINEも来なくなったのが10月。私から関係の解消を告げました。

 約半年間の“交際”でしたが、彼は私のLINEのIDしか知らず、名字すら聞かなかった。私の体にしか興味がなかったんでしょうね……」

 男女関係は私的な話とはいえ、その交際で議員会館を“ホテル代わり”に使っていたことは看過できない問題だ。

 さらに、陽子さんが使った通行証は「特別通行記章」という各議員に1つ支給されているバッジで、議員会館だけでなく国会内を自由に行き来できるものだ。政治評論家の屋山太郎氏はこう言う。

「この問題は治安にも関係する。議員会館や国会には政府の機密資料もあるし、一度、会館に入ってしまえば他の議員の部屋にも容易にアクセスできる。そこに本名さえ知らない人物が簡単に入っていたということに呆れます」

 A氏はどう考えているのか。陽子さんの話を伝えると、「その女性は知りません。話がよくわかりません」と繰り返した。

──本当に記憶にないのですか?

「極めてプライベートなお話でありますし、僕は公人ではないので……」

──出会い系アプリで知り合った女性を会館に入れたことはありますか?

「友人に国会の中を案内する意味でお越しいただいたことはあります。ただ、陽子さんが誰だかわかりませんし、僕のケータイにはもう登録されていない方です」

──議員会館で行為をしたことはありますか?

「ないです。(あなたは)現場をご覧になられたわけではないんですから。証拠はないはずです」

 東議員にも聞いたが、「彼がそんなことをするはずがありません。そのLINEは本人ではないと思います」と同じく否定した。陽子さんが振り返る。

「嘘だというなら、このLINEやツーショット写真をどう説明するのでしょうか。議員秘書という肩書きを信用して安易に関係を持った私もバカでしたけれど……」

 本誌・週刊ポストの直撃後、件の出会い系アプリからA氏はひっそりと退会していた。

※週刊ポスト2018年2月9日号

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