2018年1月31日水曜日

22年前に夫殺害容疑 1年前自首78歳妻逮捕

 22年前に夫を殺害したとして、愛知県警は31日、同県豊川市の無職、小池浅江容疑者(78)を殺人容疑で逮捕した。小池容疑者が昨年1月、「夫の遺体が家の中にある」と県警豊川署に通報し、駆けつけた署員が白骨化した遺体を見つけた。

 県警によると、小池容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、夫婦関係に不満を抱いていたと説明している。捜査関係者によると、「夫から暴力を受けていた」との趣旨の供述をしているという。県警は動機や21年間通報しなかった理由などを調べている。

 逮捕容疑は1996年3月20日ごろ、豊川市牛久保駅通5の自宅で、夫堯(たかし)さん(当時59歳)の頭などを包丁で突き刺して殺害したとしている。当時は夫婦2人暮らしだった。

 県警によると、昨年1月22日、通報を受けた豊川署員が、小池容疑者宅の和室押し入れで衣装ケースに入れられた遺体を発見した。通報時は長男も自宅にいた。遺体には十数カ所の刺し傷があり、司法解剖の結果、死因は頭部などの刺切創による出血性ショックとされた。

 県警は小池容疑者の供述や遺体の状況から殺人事件として捜査していた。関係者によると、小池容疑者は現在、介護施設で生活しているという。

 現場近くの男性(52)は「20年ほど前、(小池容疑者から)夫に殴られたと自宅に電話がかかってきた。駆けつけたが、暴力を受けた跡は見つけられなかった」と話した。

 殺人罪の公訴時効は2010年の刑事訴訟法改正で、施行時に時効が成立していない事件も含め撤廃された。【道永竜命、横田伸治】

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https://mainichi.jp/articles/20180201/k00/00m/040/121000c

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