宮城県と山形県にまたがる蔵王山で、28日から30日にかけて火山性微動が相次いで観測されたほか、山頂の南側が隆起する地殻変動も観測されました。気象庁は今後、小規模な噴火が起きるおそれがあるとして、30日午後、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1から2に引き上げ、馬の背カルデラの想定火口域からおおむね1.2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと、蔵王山では地下の熱水や火山ガスの動きを示すと考えられる火山性微動が28日1回観測されたほか、30日も、未明と午後2時すぎの合わせて2回観測されました。このうち午後に発生した微動はおよそ13分間続き、振幅は8年前の平成22年に観測を始めてから最も大きいということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180130/k10011308251000.html
火山性地震も28日から30日午後4時までに4回観測され、地震と微動は、いずれも蔵王山にある火口湖の「御釜」付近の地下で起きたと見られるということです。
また、御釜の南西およそ5キロにある坊平観測点では山頂の南側が隆起する地殻変動が継続して観測されています。
雲がかかっているため、監視カメラから御釜周辺の噴気の状況などは確認できていません。
気象庁は、蔵王山では今後、小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、午後2時半すぎに火口周辺警報を発表し噴火警戒レベルを1から2の「火口周辺規制」に引き上げました。
御釜の周辺にある馬の背カルデラの想定火口域からおおむね1.2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけていて、地元の自治体はこの範囲の立ち入りを規制しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿