草津白根山、上空から調査 「噴火活動は見られない」
12人が死傷した草津白根山(群馬県草津町)の噴火で、気象庁などの関係者が28日、噴火した火口付近を、ヘリコプターで上空から確認した。同行した草津白根火山観測所(同町)の野上健治・東工大教授は、目視の限りでは「噴気活動などの顕著な現象はなかった」としたが、地下の状況などは把握できていないため、警戒が必要との見方を示した。
調査は、23日に噴火した本白根山の火口付近を、ヘリコプターに乗って上空から、目視や写真、ビデオカメラなどで撮影した。
野上教授は「噴火活動は見られない」とし、火口の中にも雪があることから、温度の上昇もないと説明した。ただ、上空からは地下の状態は把握できず、噴火前の状態との違いが確認できなかったとして、「活動は継続していないと言えるだけ。安全安心とはならない」と話した。
降灰や噴石の状況については、積雪に覆われて見えない部分があるため、雪解けの状況を見て、速やかに再調査の準備を進めるという。
現在、白根山、逢ノ峰、本白根山の三つの活火山を草津白根山として評価している噴火警戒レベルについては、野上教授は「別々の評価をせざるを得ない」との考えを述べた。
噴火が草津温泉の街中に及ぼす影響については「距離があまりにも遠いので関係ない」として否定した。(上田雅文、篠原あゆみ)
(朝日新聞デジタル 2018年01月28日 18時49分)関連ニュース
http://www.huffingtonpost.jp/2018/01/28/siranesan-investigate_a_23346044/
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