松本文明内閣府副大臣(68)は26日、沖縄県で相次いだ米軍機事故をめぐり25日に国会で「それで何人死んだんだ」とやじを飛ばしたことの責任を取り、副大臣を辞任した。首相官邸で安倍晋三首相に辞表を提出し、受理された。政府・与党は総力戦で臨む同県名護市長選(28日告示、2月4日投開票)への影響を避けるため、事実上の更迭で収拾を図った。
松本氏は25日の衆院本会議で、共産党の志位和夫委員長が質問で米軍機事故を取り上げた際、議員席から「それで何人死んだんだ」と不規則に発言。事故の続発を軽視したとも受け取れるため、野党側は激しく反発していた。政府は後任副大臣の人選を急ぐ。
首相は辞表受理時、松本氏に「緊張感を持って対応してもらわないと困る」と厳しく注意した。松本氏はこの後、記者団に「沖縄県民ならびに国民の皆様に迷惑をかけた。おわびするしかない」と陳謝。議員辞職は否定した。
松本氏は自身のやじについて、「普天間飛行場の危険を少しでも除去したい。名護市に移すことが今まで(事故で)犠牲になった人に報いるという思いがあった」と釈明した。(2018/01/26-20:21)
0 件のコメント:
コメントを投稿