噴火した草津白根山の山肌に、くっきりとあいた噴火口。ヘリで上空から、約500メートルの範囲に直線で並ぶ複数の噴火口が確認された=28日午後、群馬県草津町で |
気象庁は二十八日、二十三日に噴火した草津白根山を上空からヘリで観測し、約五百メートルの範囲に並ぶ複数の噴火口を確認した。観測に同行した東京工業大の野上健治教授(地球化学)は、列をなした噴火口をはっきり確認できたと明らかにした。
気象庁によると、ほとんどの噴火口は直線に並び、観測時点ではいずれも水蒸気などが噴出する様子は確認されず、周辺に積雪があることから、地面の温度は上昇していないとしている。周辺二キロの範囲では、引き続き大きな噴石が飛散する恐れがあるとして、警戒を呼び掛けている。
二十八日の観測は国土交通省関東地方整備局が協力し東工大とともに実施。終了後、取材に応じた野上教授は「地下で何が起きているかは把握できず、噴火が止まったとは断言できない」と話した。
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