12人が死傷した草津白根山の本(もと)白根山(群馬県草津町)噴火で、噴石が直撃して死亡した陸上自衛隊第12ヘリコプター隊の伊沢隆行陸曹長(49)=3等陸尉に特別昇任=の部隊葬が26日、部隊のある群馬県榛東(しんとう)村の相馬原駐屯地で執り行われ、親族や防衛省関係者らが参列した。
参列者によると、伊沢さんの妻は終始涙を流しながらも気丈に振る舞い、遺族代表としてあいさつした。正月に伊沢さんが故郷の青森県に帰省した際、「群馬は良いところで人にも恵まれた。住んでみようかな」などと家族に語っていたことを披露。葬儀場を出る際は同僚隊員らに大声で「ありがとうございました」と感謝の言葉を口にしたという。
伊沢さんは別の隊員をかばって背中に噴石が直撃したとみられ、葬儀では号泣したり、同僚に肩を抱かれて献花したりする隊員もいた。桑畑英紀隊長は弔辞で、伊沢さんが部下に優しく気配りができ、若い隊員の「お手本」のような存在だったと述べ、早すぎる死を惜しんだという。
草津町の黒岩信忠町長は葬儀後、「(伊沢さんは)立派な方だと思います」と言って言葉を詰まらせた。【鈴木敦子】
https://mainichi.jp/articles/20180127/k00/00m/040/137000c
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