2018年1月26日金曜日

伊沢陸曹長葬儀 関係者ら参列し

敬礼に見送られ相馬原駐屯地を出る伊沢隆行陸曹長の遺体を載せた霊きゅう車=群馬県榛東村で2018年1月26日、鈴木敦子撮影

 12人が死傷した草津白根山の本(もと)白根山(群馬県草津町)噴火で、噴石が直撃して死亡した陸上自衛隊第12ヘリコプター隊の伊沢隆行陸曹長(49)=3等陸尉に特別昇任=の部隊葬が26日、部隊のある群馬県榛東(しんとう)村の相馬原駐屯地で執り行われ、親族や防衛省関係者らが参列した。

 参列者によると、伊沢さんの妻は終始涙を流しながらも気丈に振る舞い、遺族代表としてあいさつした。正月に伊沢さんが故郷の青森県に帰省した際、「群馬は良いところで人にも恵まれた。住んでみようかな」などと家族に語っていたことを披露。葬儀場を出る際は同僚隊員らに大声で「ありがとうございました」と感謝の言葉を口にしたという。

 伊沢さんは別の隊員をかばって背中に噴石が直撃したとみられ、葬儀では号泣したり、同僚に肩を抱かれて献花したりする隊員もいた。桑畑英紀隊長は弔辞で、伊沢さんが部下に優しく気配りができ、若い隊員の「お手本」のような存在だったと述べ、早すぎる死を惜しんだという。

 草津町の黒岩信忠町長は葬儀後、「(伊沢さんは)立派な方だと思います」と言って言葉を詰まらせた。【鈴木敦子】

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https://mainichi.jp/articles/20180127/k00/00m/040/137000c

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