2018年1月24日水曜日

草津白根山噴火 窓の外に噴煙びっくり 群馬県、安全対策に全力

 「まったく想定していなかった」。草津国際スキー場上部にある草津白根山の本白根山が噴火した23日、関係者はうなだれた。県や草津町は情報収集にあたったが、午後4時すぎには、陸上自衛隊員1人が死亡したとの情報が県災害対策本部会議で報告された。県は「県民や観光客の安全の確保に取り組む」と今後の情報収集や安全対策に全力を挙げる。(久保まりな、椎名高志)

 草津町役場に噴火の一報が入ったのは午前10時5分。スキー場を管理運営する町観光公社からだった。

 同町総務課係長の宮崎健司さん(46)は「特に音もなく、言われて初めて窓の外を見たら噴煙に気付いて、ああ噴火したのかって思った」と話す。町のシンボルで観光の目玉である湯畑近くの旅館関係者も「報道で知って驚いた」というほどだった。

 白根山は昭和58年に噴火しているが、本白根山での噴火に、宮崎さんは「記憶にない。本当にびっくりした」と語った。

 町役場では午前10時10分に災害対策本部を設置。山頂付近のスキーヤーに緊急事態を広報し、情報収集に追われた。

 県も午前10時半に災害対策本部を設置。約20分後には大沢正明知事が陸上自衛隊に災害派遣要請をした。

 「被害を最小限に食い止めてほしい」と願っていた大沢知事だが、午後4時の対策本部会議で自衛隊員1人の死亡が伝えられると、「痛恨の極み」と悔やんだ。

 草津町の黒岩信忠町長も噴火について「まったく想定もしていなかった。本白根山が噴火するとは思わなかった。言葉にならないくらい残念」などと語った。

 宮崎さんは「本白根山は白根山とともに町のシンボル。特にコマクサが有名で多くの登山客に愛されている名山。7、8月の行楽シーズンだったらと思うとゾッとする」と表情をこわばらせた。

 草津温泉観光協会によると、当日の朝は噴火の予兆はなく、いつもと変わらなかったという。担当者は「(観光客には)温泉街は安全ということを伝えたが、キャンセルが出ている旅館もあるようだ」と話し、今後の風評被害も不安視した。

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http://www.sankei.com/region/news/180124/rgn1801240015-n1.html

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