2018年4月20日金曜日

殺害妻に保険数千万円 容疑者、直前複数契約

臨海浦海水浴場(和歌山県白浜町)

 和歌山県白浜町の海水浴場で昨年7月、大阪市天王寺区、野田孝史容疑者(29)が妻志帆さん(当時28歳)を水難事故に見せかけ殺害したとされる事件で、複数の生命保険計数千万円が事件前の数カ月間で志帆さんに掛けられていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。当時2人は離婚協議中で、和歌山県警は複数の保険を短期間で契約した経緯について調べている。

 捜査関係者によると、2人は互いを保険金の受取人としていたが、事件後、野田容疑者から支払いの請求はなかった。

 司法解剖の結果、志帆さんの体内から大量の砂が見つかり、県警捜査1課は海水浴場沖の浅瀬で沈められた際、巻き上がった海底の砂を飲み込んだとみている。2人は当時別居していたが、行き来はあり、海水浴場には野田容疑者の方が誘ったという。

 野田容疑者は逮捕時、飲食店の女性店員を送迎する車の運転手を務めていた。かつての勤務先だった大阪市内のペット用品会社から昨年10~11月、数十万円分の商品を盗んだとして逮捕、起訴され、現在も和歌山地裁田辺支部で公判が続いている。窃盗事件については「金がなかった」と供述。殺人容疑には黙秘を続けている。

 野田容疑者の逮捕容疑は昨年7月18日午後4時50分ごろ、白浜町の臨海浦海水浴場約50メートル沖で、一緒にシュノーケリングをしていた志帆さんを溺れさせ、低酸素脳症で殺害したとしている。【黒川晋史、木原真希】

夫の金遣い荒く「別居している」

 殺害された志帆さんは、大阪府大東市内のドッグカフェで店長として働いていた。同僚には事件直前の昨年5~6月ごろ、「夫は金遣いが荒く、別居している」と悩みを打ち明けていた。

 カフェの女性経営者(66)によると、志帆さんは大阪市内にあるペット関連ビジネスの専門学校に通っていた19歳の頃にカフェでアルバイトを始め、卒業後に就職した。自宅でもポメラニアンとチワワを飼うほど犬が好きだった。明るく気配りができる性格で、客からも信頼されていた。

 2015年11月、専門学校の同級生だった野田容疑者と結婚。結婚式会場では愛犬2匹を抱いて野田容疑者と記念撮影し、幸せそうだったという。

 だが、事件の約1カ月前ごろから、志帆さんは同僚の女性に「夫は昔からお金をよく使い、女の人とよく遊びに行く。今は実家に帰っている。多分離婚する」と話していた。この頃から急に痩せ始め、店頭に立てないほどやつれていた。

 昨年7月、和歌山の海で急死したと知らされた。同僚は「体調が悪いのになぜ海に行ったのか、ずっと不思議だった。もっと相談に乗ってあげれば良かった」と悔やんだ。【土田暁彦】

Let's block ads! (Why?)

https://mainichi.jp/articles/20180420/ddf/041/040/007000c

0 件のコメント:

コメントを投稿