安倍晋三首相は22日、北朝鮮による日本人拉致被害者の家族らと都内で面会した。核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を中止するとした北朝鮮の発表に関し「拉致問題を前進させていくかどうかが極めて重要だ。この点をしっかり見極める必要がある」との認識を示した。
先の訪米でトランプ米大統領が「拉致被害者の帰国に向け可能な限り全てのことをし、彼らを日本に帰国させる。あなたに約束する」と述べたと明らかにした。
首相は北朝鮮の核実験停止宣言などについて「前向きな動きは歓迎する」としながらも「実際に核を含む大量破壊兵器や弾道ミサイルの廃棄に本当に動いていくのか慎重に見極めなければならない」と指摘。「今の段階で制裁を解除することは全く念頭にない」との考えを示した。
この後、首相は家族会らが都内で開いた「国民大集会」に参加。27日の南北首脳会談や6月初旬までに開く予定の米朝首脳会談に言及し「拉致問題を前に進めていくよう全力を尽くす局面に来ている」と述べ、解決に意欲を示した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29699320S8A420C1PE8000/
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