愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑中の平尾龍磨容疑者(27)が脱走した事件で、広島県警は30日、同容疑者の身柄を広島市南区の路上で確保し、単純逃走容疑で逮捕した。4月8日の逃走から22日ぶり。容疑を認めているという。
捜査関係者によると、平尾容疑者は潜伏先の広島県尾道市の向島から「泳いで本州に渡った」と供述している。身柄を愛媛県警今治署に移し、脱走の動機や逃走中の足取りなどを詳しく調べる。
広島県警によると、「似た人がいる」との110番で駆け付けた広島東署員が、JR広島駅南側の路上で平尾容疑者を発見、午前11時40分ごろ取り押さえた。職務質問に対し本人と認め、指紋などが一致した。
両県警によると、平尾容疑者は4月8日午後6時ごろ作業場を脱走。約2時間半後に尾道市の向島で逃走に使われたとみられる盗難車が見つかり、愛媛県警が9日に公開手配した。
島内では9日以降、車上荒らしや現金が盗まれる事件が相次ぎ、車などから同容疑者の指紋が検出された。両県警は、ヘリやドローンなども投入し捜索。同24日には島内の防犯カメラに平尾容疑者らしき人物が映っているのが確認され、広島県警は、同日以降に対岸まで泳いだとみている。
〔写真説明〕広島東署を出る平尾龍磨容疑者(中央)=30日午後2時58分、広島市中区
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3473687
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