大分市教育委員会は25日、市立中学校の50代の男性教諭が今月、下校指導中に男子生徒の首をつかんで転倒させ、けがを負わせた際に「失神させた」と報告を受けていたにもかかわらず、22日の記者会見時に失神の部分を公表していなかったと明らかにした。「事実確認ができていなかった。隠す意図はなかった」としている。
市教委によると、教諭は20日午後7時ごろ、下校時刻を過ぎたにもかかわらず、昇降口前で話していた男子生徒5人に下校を促した。何度言っても従わなかったため、自転車にまたがっていた生徒の首筋を後ろからつかんで引き寄せたところ、生徒が転倒した。
教諭は首をつかんだ際に失神したと説明、「力を入れすぎた」と話しているという。転倒後、教諭が胸などをたたき、呼び掛けると数秒後に意識が戻った。教諭は学年主任を務めており、柔道の段位を持っている。
市教委は22日の会見で謝罪し「生徒は倒れた後、すぐに立ち上がった」とだけ説明していた。(共同)
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