女性問題に絡んで近く進退を明らかにする意向を表明した米山隆一知事。17日午後の記者会見では「知事のあるべき姿から乖離(かいり)したら自分で考えないといけない」と辞職の可能性を示唆する一方で「やりがいのある仕事で最後までやりたい」とも漏らした。女性問題の詳細については歯切れの悪い説明に終始し、県内からは厳しい声も上がっている。
「気持ちを整理するために時間を空費することを許してほしい」。米山知事は県庁で開いた記者会見でこう述べて理解を求めた。19日に記者会見を開く予定で、その場で進退を表明するとみられる。
進退論が出る発端となった「週刊文春」が報じる予定の米山知事の女性問題については「責められる余地はある」と一定の問題があったことを認めた。
ただ詳細については「意思決定した時の記者会見で話したい」と述べるにとどめるなど具体的な説明を避けた。
記者会見中、米山知事は終始、伏し目がちだったほか、時折涙を浮かべる場面も。当面の公務については取りやめる方針で、米山知事は「決断はきちんとする。あと数日、整理する時間を欲しい」と語った。
女性問題を発端に突如浮上した米山知事の進退論に県内からは不満や不安の声が上がる。
新潟経済同友会の山本善政筆頭代表幹事は「詳細が全く明らかになっていない。一体何のための会見だったのかわからない」と批判。米山知事が2~3日後に気持ちを整理すると話したことについては、「県民の信頼を取り戻すには相当に努力が必要。辞職せざるを得ないのではないか」と話した。
上越市内で省人化機械の製造会社を経営している男性は「原発の生活や健康への影響を徹底的に検証しようとする知事の取り組みは評価していた」としたうえで「こんな醜聞で政策に少なからずブレーキがかかるかもしれないのは残念だ」と話した。
米山知事が辞職した場合、公選法の規定では県選挙管理委員会が辞職の通知を受けてから50日以内に知事選となる。知事辞職となれば各党で候補者擁立に向けた動きが本格化する見通しだ。
自民党県連の幹部は「米山知事の辞職が確定し次第、候補者選びを本格化させる」と述べた。公明党県本部の幹部も「政党の枠組みを超えて支持を得られる候補を早急に探さないといけない」と話す。
前回の知事選で米山知事を推薦した社民党県連の幹部は「今日会見を開いた理由が全く分からない。それに尽きる」と米山氏の対応を批判。仮に辞職した場合の後継候補者の選定については「報道が先走っているところがある。対応をこれから考えなくてはいけない」と話した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29493550X10C18A4L21000/
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