宮崎、鹿児島県境にある霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)では7日、前日に続いて爆発的噴火が何度も起きた。

 噴煙は一時、火口から約3千メートルの高さに達した。周辺の自治体は警戒を継続。降灰により、鹿児島空港(鹿児島県霧島市)では午後6時段階で定期便14便が欠航した。気象庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持。両県でけが人や家屋損壊などの被害は確認されていない。

 国土地理院は、火口の内側に、円形に盛り上がった直径約550メートルの地形変化を確認したと発表。専門家は、噴火による新たな溶岩でできた「溶岩ドーム」と指摘。「溶岩があふれると、山の斜面で粘っこい溶岩が砕けて火砕流を引き起こす可能性がある」としている。

 気象庁によると、新燃岳は1日にごく小規模な噴火を観測してから、火山性地震が多い活発な状態が続いた。6日午後2時半ごろ、7年ぶりに爆発的噴火が発生。翌日未明の噴火では、大きな噴石が火口から約700メートル飛んだ。

 宮崎県は7日、県庁で会議を開き、収穫期を迎えた特産のシイタケに被害が生じ始めていることなどを報告。今後の風向き次第で宮崎空港(宮崎市)の発着便にも影響が生じうるため、警戒を強めている。

 気象庁で同日取材に応じた東京大地震研究所の中田節也教授(火山地質学)は「2011年の爆発的噴火では噴石が3キロ以上飛び、今回も同レベルの飛散を想定する必要がある。空振で窓ガラスが割れることや、大雨による土石流にも警戒が必要」と指摘した。

 新燃岳の爆発的噴火は、11年1~3月のほか1959年2月にも観測されている。(共同)