2018年3月7日水曜日

新燃岳 7年ぶり爆発 火口内に溶岩ドーム 鹿児島空港 78便欠航

宮崎、鹿児島両県にまたがる霧島連山・新燃岳の火口から上がる噴煙。7年ぶりに爆発的噴火が起きた(共同通信社ヘリから)

 霧島連山の新燃岳で6日午後、爆発的噴火(爆発)が相次いで発生し、噴煙は2000メートルを超えた。新燃岳の爆発は2011年3月1日以来7年ぶり。専門家は火口内の東側で溶岩ドームが新たにできたためマグマ噴火に移行したとみている。6日は霧島市や姶良市、都城市など広い範囲で火山灰が降り、鹿児島空港発着の78便が欠航した。
 鹿児島県は、降灰で道路の白線が見えず、スリップ事故の恐れがあるため、霧島市内の県道霧島公園線の一部を通行止めとした。鹿児島空港によると、7日も一部の便で欠航が決まっている。
 鹿児島、宮崎両県によると6日午後5時現在、けが人など被害の報告は入っていない。
 気象台によると、新燃岳の一連の噴火は1日に火口内の東側で発生した。6日は火口の中心や北側で噴煙が上がっている様子が確認された。噴煙は最高で2800メートルに達した。爆発は6日午後11時までに9回発生。空振が観測され、火口から400メートルには大きな噴石が飛散した。
 鹿児島大学の井村隆介准教授(火山地質学)は、火口内に溶岩ドームが現れたことから、「マグマ噴火が始まった」と指摘。今後の見通しについては「7年前の噴火より大きな規模になる可能性もある」とした。京都大学防災研究所の山下裕亮助教も「刻一刻と事態は進行しているので、新燃岳周辺の住民は、避難にも備えておくべきだ」と強調する。
 気象台は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持し、火口の半径3キロ以内で大きな噴石や火砕流に警戒を呼び掛けるとともに、3キロ以遠でも爆発に伴う空振や、風下に飛散しやすい火山れきや火山ガスに注意を促している。
 新燃岳では11年1月26日に本格的なマグマ噴火が発生。同27日~3月1日には爆発が相次ぎ、噴石が火口から約3.2キロ離れた場所に飛んだほか、空振や火山れきで窓ガラスが割れるなどの被害が相次いだ。


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