2018年3月10日土曜日

「音から10分、雨のように灰が」…新燃岳噴火

 宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳で10日未明、爆発的噴火が相次ぎ、麓の自治体は早朝から、緊急会議を開くなど対応に追われた。

 6日に7年ぶりの爆発的噴火が発生して以降、不安な日々を過ごしている住民は警戒を強めつつ、早期収束を願った。

 新燃岳から南に10キロほどの宮崎県都城市吉之元町では、道路に灰がうっすらと積もり、車が通るたびに巻き上がった。火口から30キロほど離れた鹿児島県曽於市財部町でも降灰があり、茶畑一面に降り積もった。

 都城市吉之元町の農業、田畑利紀さん(77)は10日未明、噴火に伴う「空振」で何度も目を覚ましたという。

 「音が聞こえてから10分ほどすると、雨のようにザーッと音を立てて灰が降ってきた。今後、大きな噴石が飛んでこないだろうか」と不安な様子。10日午前に田んぼの手入れ作業を行ったが、その最中にも「ドン」という音とともに噴煙が上がり、「噴火がずっと続くと、灰で土壌に影響が出て、稲が育たなくなるかもしれない」と表情を曇らせた。

 これから本格化する春の行楽シーズンを前に、観光業への影響を懸念する声も出ている。

 霧島温泉がある鹿児島県霧島市の牧園町特産品協会の事務局長、塚田純二さん(63)は「一連の噴火以降、客足は半減した。警戒範囲の拡大で道路の通行止めが増え、さらに減ってしまうのではないか。春先は登山シーズンなので、それまでこうした状況が続くと困る」と不安そうな表情で語った。

 新燃岳の東側に位置する宮崎県高原たかはる町は、午前5時20分に課長級以上の職員に招集メールを送り、閉庁日にもかかわらず午前6時から緊急会議を開いた。高妻こうづま経信つねのぶ町長が、非常時にすぐに職員が登庁できる態勢などを指示。防災行政無線を使い、刺激臭を感じたら屋内に避難するよう呼びかけた。同町の職員は「いつ何が起きるか分からない。常に町民に警戒を呼びかけたい」と話した。

 鹿児島県霧島市では、県の委託を受けた作業員らが早朝から、火口に近い県道にバリケードを設置するなどした。一連の噴火以降、初の災害警戒本部会議も開き、住民から自主避難の申し出があれば、市内の福祉施設などに避難所を設けることを確認した。中重真一市長は「今後は噴火警戒レベルの引き上げも考えられる。速やかに対応できるよう、万全の対策を取りたい」と述べた。

Let's block ads! (Why?)

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180310-OYT1T50037.html

0 件のコメント:

コメントを投稿