2018年8月25日土曜日

「認識の甘さまだ」飲酒運転撲滅へ 3児死亡事故12年

 福岡市東区の海の中道大橋で、1歳と3歳、4歳のきょうだい3人が犠牲になった飲酒運転事故から、25日で12年を迎えた。福岡県内では市民らが飲酒運転撲滅へ声を上げ、事故現場では花が供えられた3児の写真に手を合わせた。

 この日午前、東区の会社員男性(62)が妻と一緒に、花束を持って海の中道大橋を訪れた。男性にも幼い孫がおり、事故はひとごととは思えなかったという。「一度に3人の孫を失った悲しみを想像すると心が痛みます」と話した。

 福岡市役所前の広場では夕方、飲酒運転撲滅大会が開かれた。市民や市職員ら約1800人が参加し、飲酒運転事故の犠牲者に1分間の黙禱(もくとう)を捧げた。

 海の中道の事故は当時の市職員が起こし、その後も飲酒運転での検挙は後を絶たない。高島宗一郎市長はあいさつで「飲酒運転の事故件数は減っているが、『酒が残っているとは思わなかった』といった認識の甘さはまだある。自分のこととしてしっかり認識を深めていく必要がある」と強調した。博多高校の生徒会長、竹内晃也さん(17)は「飲酒運転を『しない、させない、ゆるさない』という思いのもと、減らせるよう活動していきたい」と語った。

 警察庁などによると、全国で昨…

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