大阪府警富田林署から樋田淳也容疑者(30)が逃走した事件で、逃走2日目に兵庫県尼崎市内の防犯カメラによく似た男が映っていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。府警は同容疑者が府外に移動した可能性も視野に、兵庫県警など近隣警察とも連携し、行方を追っている。
府警は12日の逃走発覚からの2週間に、延べ4万2000人の警察官を捜索に投入。市民からの情報提供は1200件を超え、確認を急いでいるが、有力な手掛かりは得られていないという。
捜査関係者などによると、14日午前1時すぎ、尼崎市のJR立花駅近くの防犯カメラに、黒いバイクに乗り、周囲を警戒しながら何度も行き来する不審な男が映っていた。小柄な若い男に見え、特徴が一致している。
映像が撮影された3~4時間前には、樋田容疑者が関与したとみられる2件のひったくりが発生し、被害品は立花駅から数キロ離れた大阪市西淀川区の河川敷に捨てられていた。事件には盗んだ黒いミニバイクが使われたとされ、時間帯も符合。同容疑者が新たな標的を探したり、奪った金銭で食料品を調達したりするため駅周辺に立ち寄った可能性がある。
映像の男は黒の半袖姿で、逃走時とは異なる。13日未明に実家のある同府松原市内のカメラに映ったよく似た男も、逃走時と違う白っぽい服を着ており、着替えて逃げているとみられる。(2018/08/27-18:53)
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