“熱中症”で入院患者5人死亡、エアコン故障 病室に扇風機1台
更新:2018-08-29 19:03
「5人の患者が亡くなったこちらの病院では、3階の窓が開いていて、現在もエアコンが故障しているのがうかがえます」(記者)
岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」では、今月20日から3階と4階のエアコンが故障。亡くなった80代の入院患者男女5人は、1週間ほど冷房無しの状態に置かれていましたが、病院側は、エアコンの故障と死亡の関連を否定しています。
「病院としては、何か問題があったとは考えておりません」(Y&M 藤掛第一病院の職員)
5人が死亡したのは、岐阜市で最高気温36.2度を記録した今月26日から28日にかけて。病院の中の暑さについて、家族に会いに来た男性は・・・
Q.3階に行った時はすごく暑く感じた?
「暑いっていえば暑い、夏だし。(移った病室は)ただいっぱいだな。すし詰めだなぁと・・・6人以上だと思ったけどね。たしか」(妹が入院している男性)
「クーラーの効いた2階の部屋に移したということだったので、今行ったら、結構ぎゅうぎゅうだったので・・・」(母親が入院している男性)
これらの状況を調べた上で、岐阜県は医療法に基づき、今後、病室の使用を禁止する命令を出すことも検討しているということです。
「今、岐阜市の保健所が9時半ごろ、調査に入りました」(記者)
また、保健所への取材で、死亡した患者がいたとみられる築40年近い本館の各部屋には、エアコンが故障して以降、扇風機が1台しかなかったこともわかりました。
Q.病院としてはエアコンの故障=死亡とは考えていない?
「そうですね。元の病気が非常に恐ろしい病気なので」(Y&M 藤掛第一病院 藤掛陽生 院長)
Q.急変してもおかしくない?
「おかしくないねぇ。(エアコンの修理は)20日にすぐ依頼しました。業者が(修理に)1か月かかるということで、まだ修理が出来ていない状態ですね」(Y&M 藤掛第一病院 藤掛陽生 院長)
病院には、29日になってエアコンの代わりとみられる冷風機6台が運び込まれました。入院患者の家族は・・・
「ちょっと心配なので、病院を変えた方がいいのかなぁと思う」(母親が入院している男性)
警察は、患者が死ぬ危険があると知りながら、猛暑の中、患者を放置した可能性なども含め、殺人の容疑で家宅捜索して資料などを押収し、病院の管理体制に問題はなかったか詳しく調べる方針です。(29日17:53)
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