岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」に入院していた80代の男女4人が、26日夜から27日午前にかけて相次ぎ死亡していたことが28日、岐阜県警への取材で分かった。熱中症の疑いがある。病院によると、4人がいた病棟のエアコンが故障していた。県警岐阜中署は業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査を始めた。
同署によると、亡くなったのは病棟の3~4階に入院していた83~85歳の男性2人と女性2人。26日午後8時40分から27日午前11時35分ごろまでに相次いで死亡が確認された。27日夜に関係者から「熱中症の疑いで4人が死亡した。エアコンが故障していた」との情報が寄せられたという。
病院の説明によると、20日ごろに病棟3~4階のエアコンが故障し、業者に修理を依頼していた。代わりに扇風機を置き、一部の患者は別の階に移ったという。病院の担当者は「警察の捜査に協力しておりコメントは差し控える。病院の対応に問題があったとは考えていない」と話した。
4人はいずれも目立った外傷がなく、熱中症で死亡した疑いがある。県警はエアコンの故障と死亡との因果関係を詳しく調べ、対応に問題がなかったか捜査を進める。
岐阜県と岐阜市は28日、同病院に立ち入り検査し、空調や施設の管理について院長らから聞き取った。病院側は「飲料水を配って熱中症対策をしていた」などと説明したという。
気象庁によると、岐阜市の26日の最高気温は36.2度。午後11時の時点で29.3度を観測し、翌日朝まで25度を下回らない熱帯夜だった。
病院はJR岐阜駅から北東へ約1.1キロ。病院ホームページによると、高齢者医療を専門としており、ベッド数は119床。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34668680Y8A820C1000000/
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