「1台に複数人が乗っていた」
事故で大破したオートバイ(左)とミニバイク(31日午前、奈良署で)
31日午前2時20分頃、奈良市八条5の国道24号で、男女8人が3台のバイクとともに倒れているのを、トラック運転手の男性が発見し、110番した。8人は病院に搬送されたが、男性5人、女性1人の死亡が確認された。残りの女性2人は重傷とみられるが、ともに意識はあるという。奈良県警奈良署はバイクが走行中に転倒したとみて、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで当時の状況を調べている。
奈良署の発表では、死亡した6人のうち、4人は奈良市在住の17~18歳の少年で、他の2人は身元不明の男女。重傷とみられる女性2人は14歳と17歳。
通報したトラック運転手は警察に対し「交差点で信号待ちをしていたら、横を数台のバイクが信号を無視して追い越した。信号が青になって進行するとバイクが転倒していた」と話したという。
現場はJR奈良駅から南西に約2.5キロで、JR関西線や佐保川をまたぐ高架橋。片側2車線のほぼ直線で、中央分離帯がある。
8人は大型バイク(1000cc)1台とミニバイク2台に分乗し、トラック運転手が信号待ちをしていた杏(からもも)町交差点から約700メートル北で倒れていた。トラックの運転手は「1台に複数人が乗っていた」と話しているという。
奈良署が8人の運転免許証の有無などを調べている。ヘルメットの着用状況は不明だが、人数分のヘルメットは現場になかったという。
この事故の影響で、国道24号が現場周辺で約7時間通行止めになった。
現場には少年らが乗っていたバイクが大きくひしゃげた状態で倒れ、破片が散乱していた。近くに住む無職男性(66)は、「建物に車が突っ込んだような、ものすごい音で目を覚ました。この辺りは夜中にバイクが猛スピードで走っていることが時々あり、危ないと思っていた」と話した。
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