2018年8月24日金曜日

「都立大」名称復活へ 小池都知事が方針表明

 東京都の小池百合子知事は24日の定例記者会見で、首都大学東京(八王子市)の名称を、かつての「東京都立大」に戻す方針を明らかにした。2020年4月に変更したい考えという。小池知事は「都立だと分かりやすく発信することで、研究成果などを都民、都政に還元する大学の存在意義が明確になることを期待する」と述べた。

都議会で答弁する小池知事(6月)

 法人としての名称は、「公立大学法人首都大学東京」から「東京都公立大学法人」に改め、同法人が運営する産業技術大学院大学(品川区)についても冒頭に「都立」を加える。

 都は19年2月の都議会定例会で改名に必要な議案を提出し、同年4月に法人側が文部科学省に変更を届け出る方針。

 大学関係者によると、現在の校名については学生から「知名度が低い」「専門学校と間違われがち」との声が寄せられていた。

 小池知事は7月の都政改革本部の会合で「認知度を高めるためには大学名を変えるくらいの大胆な改革が必要」と指摘。法人内で変更すべきかどうかを議論し、島田晴雄理事長が24日午前、小池知事に方針を伝えた。

 都は05年、当時の石原慎太郎知事が主導し、旧都立大など4大学を統合して首都大学東京を開校。小池知事が実質的に率いる都民ファーストの会は17年7月の都議選で「名称の再検討」を公約に掲げていた。

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3456138024082018CR8000/

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