2017年8月2日水曜日

自民政調会長に岸田氏 野田聖子氏の入閣検討

岸田文雄氏=川田雅浩撮影

 安倍晋三首相は3日の内閣改造・自民党役員人事で、政調会長に岸田文雄外相(60)を起用することを決めた。総務会長には竹下亘国対委員長(70)が内定した。また、首相は自身と距離のある野田聖子元総務会長(56)と林芳正元農相(56)の入閣を検討している。最近の野田氏は政権と距離を置き、来年9月の党総裁選への出馬の意欲を示すが、野田氏起用が挙党態勢構築に役立つとみているようだ。世耕弘成経済産業相(54)は続投させる。【田中裕之、水脇友輔】

野田聖子氏=内藤絵美撮影

総務会長は竹下氏

 岸田氏は2012年末の第2次安倍内閣発足から4年7カ月にわたり外相を務め続けていた。「ポスト安倍」の一人と目され、岸田派内では、党三役に移って力を蓄えるべきだとの意見が強かった。

 首相の出身派閥・細田派会長の細田博之総務会長は交代させ、他派閥に譲って配慮を示す。国対委員長には森山裕前農相(72)らの名前があがっている。首相は新たに田中和徳・党国際局長(68)の初入閣も検討している。

 野田氏は郵政相、消費者行政担当相などを歴任。7月末の毎日新聞のインタビューで「来年9月(の総裁選)に向かっているつもり」と語る一方、党内にある野田氏入閣論について「そう言ってもらえればうれしいが、それこそ首相の腹一つだ」と述べ、応じる可能性も示していた。

 内閣支持率低下に苦しむ首相は「身内優遇」と受け取られかねない人事を行わない方針だ。細田派の丸川珠代五輪担当相は15年に環境相に抜てきされ、昨年の改造で五輪担当相に横滑りしたが、今回は交代させる。一方、側近の世耕氏は「ロシア経済分野協力担当相」を兼務しており、首相が重視する日露関係の推進のため留任させる。

 岸田氏が兼務中の防衛相の後任には、小野寺五典元防衛相(57)を再登板させる。失言した今村雅弘前復興相の辞任で4月末に就任したばかりの吉野正芳復興相(68)は留任の方向だ。

 首相は政権の「骨格」として、麻生太郎副総理兼財務相(76)、菅義偉官房長官(68)、自民党の二階俊博幹事長(78)、高村正彦副総裁(75)を続投させる考え。公明党出身の石井啓一国土交通相(59)の留任も了承した。入閣する茂木敏充政調会長(61)は経済再生担当相での起用を検討している。

 首相は3日午前の自民党臨時総務会で新役員を正式に決める。その後の臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめたうえで組閣し、同日中に改造内閣を発足させる。

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