2017年8月29日火曜日

SIMフリー端末はJアラートを受信出来ない? 消防庁は代替アプリの利用を推奨


北朝鮮のミサイル発射に伴い、ニュースなどでも目にするようになったJアラート。8月29日の早朝、この通知に叩き起こされた読者もいるでしょう。反面、SIMフリー端末を利用している人の中にはJアラートの通知が来なかった人も多いはずです。

Jアラートは地震と同じETWSでスマートフォンに送信される

ミサイルの件ばかり取り上げられるJアラート(全国瞬時警報システム)ですが、もちろんそれだけに対応したシステムではなく、ミサイルや大規模テロ、ゲリラによる攻撃などの情報のほか、地震や津波、噴火警報などの自然災害に関する情報も送信されます。


▲Jアラートで送信される情報(消防庁の資料より)

Jアラート発報の流れは次のとおりです。まず消防庁の送信システムが各自治体の受信機にJアラートを送信。それを受信した各自治体が自動的に防災無線やスマートフォンなどに情報を送信します。


▲Jアラートの仕組み(消防庁の資料より)

このスマートフォンに送信する部分には、地震や津波の緊急速報で使われるETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)が使用されています。ETWS自体はLTEなどの規格を策定している3GPPが定めた世界的な標準規格です。

これを受信できるかどうかは、ドコモやau、SoftBnakなどのMNO回線を使っているか、格安SIMと言われるMVNO回線を使っているかは関係がなく、使用している端末に依存します。

SIMフリーといっても、キャリアで販売されている端末をSIMロック解除し、MVNOのSIMで使用している場合には問題なくJアラートも受信できるはずです。

問題となるのは、キャリア販売ではないSIMフリー端末です。

ETWSはその中身が地震や津波、それ以外の情報など幾つかの区分に分けられており、SIMフリー端末でも多くの場合は地震・津波の情報には対応しているようです。ただし、それ以外の情報については多くの場合は非対応というのが実情のようです。

この辺りの情報は、MVNOサービスを展開するIIJが調査し、積極的に情報を公開しています(ただし、原則的に調査対象はIIJmioで販売されている端末に限ります)。


消防庁は代替アプリの利用を推奨

自分の使っているSIMフリー端末がJアラートに対応するかどうかは、実のところ確認しようがありません。このため、消防庁は「受信できない」「受信できるかわからない」場合には、別途Jアラートの通知を受信できるスマートフォン用アプリを使用するようにとの対策案を公開しています。

その中で、「民間事業者のスマートフォンアプリ・メールの例」として取り上げられているのが、Yahoo!防災速報です。

実際、今回のJアラートもしっかり通知してくれました。


▲一覧表示だけでなく、スリープ中でもプッシュ通知で知らせてくれます

以前のミサイル発射時には、緊急地震速報とJアラートの通知音が同じため、ミサイル発射に気が付かなかった(地震速報に慣れてしまっていたため)との話もありましたが、Yahoo!防災速報はJアラート(国民保護情報)や緊急地震速報、気象情報など種類別に音を変える設定も可能です。Jアラートに対応している端末でも、インストールしておくと便利かもしれません。

そもそもJアラートの通知を目にする事態が起きないのが一番ですが、万が一に備えて、自分の端末が対応しているのか今一度確認し、対応していなかったり不明な場合にはこれらのアプリをインストールしておくのが良さそうです。

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http://japanese.engadget.com/2017/08/29/sim-j/

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