問題発覚後に寄港したのは小樽港が初めて
小樽港に入港した練習船「青雲丸」から下船し、周囲を確認する実習生ら(31日午前、北海道小樽市で)=守谷遼平撮影
乗組員の実習生の自殺や失踪などが相次いでいることが判明した独立行政法人・海技教育機構(横浜市)の練習船「青雲丸」(定員180人)が31日午前、北海道・小樽港に寄港した。
青雲丸は9月まで全国の港に立ち寄る予定で、問題発覚後に寄港したのは小樽港が初めて。
青雲丸は午前10時過ぎ、小樽港に到着。実習生約20人が下船し、教官と言葉を交わしながら、船体の状態を確認するなどしていた。
実習生の息子に会いに来たという札幌市の女性(43)は、報道陣の取材に、「息子から(無料通話アプリ)LINE(ライン)などで『一つ上の仲の良い先輩が自殺した』と聞かされていた。息子本人は楽しくやっていると信じているが、心配だ。早く会いたい」と話した。青雲丸は4日、横浜港へ向けて出港する。
同機構によると、青雲丸が7月に神戸港を出港した後、途中で下船した男子実習生(20)が自殺したほか、別の男子実習生1人が海中へ飛び込み自殺を図り、1人が自由時間に失踪した。3人はいずれも海技大学校(兵庫県芦屋市)の2年生という。
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