「日本の排他的経済水域(EEZ)内での違法操業は認められない。ただちに退去せよ」。北朝鮮漁船が違法操業を続ける日本海の大和堆(やまとたい)では7月上旬、海上保安庁の巡視船から出された韓国語の音声がサイレンとともに鳴り響いた。海保はEEZ漁業法違反による摘発よりも違法状態の解消に重点を置き、北朝鮮船を次々とEEZ外に排除。1カ月余を経て、日本海有数の漁場は平穏を取り戻した。
7月上旬、大和堆に到着した巡視船が現場で確認したのは、多くの北朝鮮の小型木造漁船だった。密集はしておらず、広い海域に数隻ずつ点在。長さは十数メートルでいずれも古びていた。乗組員は8~10人程度。数人がかりで網を引き上げ、船体に張ったロープにさばいたイカを干すなどしていた。
海保担当者は「乗組員は漁が許されない場所という認識はあったのだろう」と振り返る。巡視船が現れただけで逃げ出したり、退去勧告に対し、手を挙げて「分かった」というそぶりを見せたりする北朝鮮船が多かったからだ。
http://www.sankei.com/world/news/170831/wor1708310051-n1.html
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