民進党の蓮舫代表は27日、国会内で記者会見し、「党の代表をひく決断をした」と述べ、代表辞任の意向を示した。「どうすれば遠心力を求心力に変えられるのか考えた結果、いったんひいて、より強い民進党を新たな執行部に率いてもらうのが最善の策だと判断した」と述べた。同党は蓮舫氏の後任選びを急ぐ。代表選の結果は野党協力など今後の政局にも影響しそうだ。
蓮舫氏は「東京都議会議員選挙は(辞任の)一つのきっかけではあるが直接の原因ではない」と説明。「選挙結果を通じて、丁寧に仲間の声に耳を傾けていろいろな声を受け止めながら、代表になってしっかりと向き合ってきたのか、反省と足らざる部分に気づいたことも大きく、総合的に勘案した。統率する力が不足していた」と述べた。
先の都議選で旧民主党時代を含め過去最低の5議席にとどまり、惨敗した。
蓮舫氏は昨年9月に代表に就任。それから1年たたずに辞任を表明した。学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画などを巡り、内閣支持率が続落するなかで、野党第1党である民進党の政党支持率も低迷。政権批判層の受け皿になれておらず、新代表のもとでの党再建を目指すことになる。
25日の両院議員懇談会では、野田佳彦幹事長が辞任の意向を表明。蓮舫氏は後任人事に着手する考えを示していたが、27日の記者会見で「人事ではなく、私自身をもう一度見つめ直さなければいけない」と語り、26日に辞意を固めたことを明らかにした。
後任を決める代表選について、蓮舫氏は「速やかに代表選に入る」と述べた。今後、代表選の日程や実施方法について決める。党内では枝野幸男前幹事長や、昨年9月の代表選で蓮舫氏と争った前原誠司元外相らを推す声があがっている。
蓮舫氏はキャスター出身で知名度が高く、発信力を武器に党勢回復を期待された。ただ、就任当初から野党転落時の首相である野田氏の幹事長起用など「内輪」重視の人事で党内に不満がくすぶっていた。台湾との「二重国籍」問題への対応でも批判を浴びた。次期衆院選に向けた共産党との共闘や原発政策を巡って、最大の支持団体である連合との関係も冷え込んでいた。
共産党との選挙協力について、蓮舫氏は「新執行部も引き継いでほしい」と強調。代表選の争点になりそうだ。自身の今後については「もう一回ゼロに戻って再スタートする」と述べた。次期衆院選に東京の小選挙区でくら替え出馬する意向については「一度立ち止まってもう一度考える」と話した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS27H5S_X20C17A7MM8000/
0 件のコメント:
コメントを投稿