菅義偉官房長官は29日、北朝鮮が28日午後11時42分ごろ、同国中部から弾道ミサイルを発射し、45分間飛行した後、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したとみられると発表した。「度重なる挑発行動は断じて容認できず、北朝鮮に厳しく抗議し最も強い表現で非難した」と語った。飛行時間は過去最長とみられる。
菅長官は付近を航行する航空機や船舶への被害は確認していないと表明。安倍晋三首相が(1)情報収集・分析に全力を挙げ国民に迅速的確に情報提供する(2)航空機・船舶の安全確認を徹底する(3)不測の事態に備え万全の態勢をとる――の3点を指示したと明らかにした。
首相は菅長官の記者会見に先立ち「ただちに分析し、国民の安全確保を第一に、万全を期したい」と強調した。首相官邸で記者団に語った。
政府は29日未明、官邸で国家安全保障会議(NSC)の関係閣僚会合を開催。情報収集と分析を急いだ。弾道ミサイルは発射角度を通常より高くする「ロフテッド軌道」を描いた可能性もある。
北朝鮮は7月4日、初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射し約39分間の飛行の後、日本のEEZに落下。27日の朝鮮戦争の休戦協定締結64年に合わせ性能を高めたICBMの発射の可能性が取り沙汰されていた。
韓国の聯合ニュースによると、韓国合同参謀本部は北朝鮮が28日午後11時41分(日本時間同)ごろ、慈江道から弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射したと明らかにした。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国家安全保障会議を緊急招集する。米国防総省も発射を探知したと、複数の米メディアが伝えた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS28H7K_Y7A720C1MM8000/
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