強い台風9号の影響で沖縄県の与那国島地方では風の非常に強い状態が続いていて、気象庁は30日未明にかけて暴風や高波に厳重に警戒するよう呼びかけています。一方、台風5号の影響で、小笠原諸島では30日の昼前にかけて風が強く波の高い状態が続く見込みで、引き続き警戒が必要です。
沖縄県の与那国島では午後7時すぎに40メートルちょうど、午後6時前に50.4メートルの最大瞬間風速を観測しました。与那国島地方では風の非常に強い状態が続いていて、このあと数時間は最大風速が35メートル、最大瞬間風速が50メートルに達すると予想され、波の高さが9メートルの猛烈なしけが続く見込みで、気象庁は30日未明にかけて暴風や高波に厳重に警戒するよう呼びかけています。
一方、気象庁の観測によりますと、台風5号は午後9時には小笠原諸島の父島の南200キロの海上を1時間に20キロの速さで南南西へ進んでいます。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径80キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風はこのあと次第に小笠原諸島から離れる見込みですが、小笠原諸島では30日の昼前にかけて風が強く波の高い状態が続く見込みで、気象庁は引き続き警戒するよう呼びかけています。
また、台風5号の影響で北日本から西日本にかけての太平洋沿岸で、30日もうねりを伴い波が高い状態が続く見込みで、海のレジャーなどの際には高波に十分な注意が必要です。
一方、台風10号は午後9時には南シナ海をゆっくりと東北東へ進んでいます。中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、中心の南側440キロ以内と北側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。気象庁は今後の情報に注意するよう呼びかけています。
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