2017年7月29日土曜日

台風5号 小笠原諸島が暴風域に 土砂災害など警戒

台風5号はこの時間、小笠原諸島に最も接近し、父島と母島を暴風域に巻き込みながら南寄りに進んでいます。小笠原諸島では29日夜にかけて風と雨が非常に強い大荒れの天気が続く見込みで、気象庁は、暴風や高波、土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。

気象庁の発表によりますと、台風5号は午後1時には小笠原諸島の父島の南南東70キロの海上を1時間に15キロの速さで南南西へ進んでいると見られます。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径80キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

台風はこの時間、小笠原諸島に最も接近していて、父島と母島が暴風域に入っています。小笠原諸島では風や雨が強まり、父島では午前11時半前に25.5メートルの最大瞬間風速を観測したほか、母島では午前11時40分すぎまでの1時間に50.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。

小笠原諸島は29日夜にかけて台風の暴風域に入り続け、風や雨が非常に強い大荒れの天気が続く見込みで、29日予想される最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルに達し、波の高さは8メートルの大しけになる見込みです。また小笠原諸島では局地的に雷を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあり、30日の昼までに降る雨の量は多いところで200ミリと予想されています。

台風5号は速度が比較的遅いため、小笠原諸島では30日以降も荒れた天気が続くおそれがあります。気象庁は、暴風や高波、土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。またこの台風の影響で北日本から西日本の太平洋沿岸でうねりを伴い波が高くなっていて、海のレジャーなどの際には高波に十分な注意が必要です。

一方、気象庁の観測によりますと、強い台風9号は正午には沖縄の南の海上を1時間に15キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。沖縄県の与那国島では午後0時半ごろに27メートルの最大瞬間風速を観測しました。

台風9号は沖縄県の先島諸島の西の海上を北上する見込みで、先島諸島では29日夜遅くにかけて風の強い状態が続くほか、30日の未明にかけて沿岸は大しけとなるおそれがあります。気象庁は高波に警戒するとともに強風にも十分注意するよう呼びかけています。

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170729/k10011079711000.html

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