任期満了に伴う横浜市長選は30日、投開票され、無所属で現職の林文子氏(71)=自民、公明推薦=が、いずれも新人で、元衆院議員の長島一由氏(50)、元市議の伊藤大貴氏(39)を破り、3選を果たした。過去2回の市長選で推薦した旧民主党系の民進議員や連合神奈川も林氏を支援し、明確な与野党対決の構図にはならなかった。
林氏は、女性活躍や子育て支援、企業誘致などの経済対策など2期8年の実績をアピールするとともに、今後の防災対策や少子高齢化対策などを訴え、支持を集めた。一方、長島氏、伊藤氏はともに、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致反対や中学校給食実現などを争点に選挙戦を繰り広げたが、支持は広がらなかった。
投票率は37・23%で、過去最低だった前回平成25年の29・05%を上回った。
午後8時過ぎ、同市中区の選挙事務所に「当選確実」の知らせが入ると、集まった大勢の支援者から一斉に歓声が上がった。
直後に拍手で迎えられた林氏は「ご支援いただいた皆様に心から感謝申し上げたい。2期8年の実績を評価していただきうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔であいさつ。猛暑の中、市内を駆け回った疲れを感じさせずに「子育てや教育、高齢者の問題にしっかり取り組みたい。ラグビーワールドカップや東京五輪・パラリンピックが待ち構えており、横浜市が一段と海外に飛躍するチャンスだ」と3期目に向けて力強く抱負を述べた。
林氏は選挙戦で、繰り返し「『オール横浜』の力で取り組みたい」と強調。引き続き財政事情は厳しいものの、その中で、子育て環境の充実や防災安全対策の拡充、女性の社会進出の促進などを訴えた。
選挙期間中は、黒岩祐治知事や三原じゅん子参院議員らも応援に駆けつけ、終始選挙戦を有利に展開した。林氏の市長選出馬の動きは水面下で進んでいたが、市内の財界人など有力者らでつくる団体の要請を経て6月に再選出馬を正式に表明。自民、公明が相次いで推薦を決めていた。
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◇横浜市長選
開票率 54%
当 341421 林 文子 無現 【自】【公】
143430 長島 一由 無新
140740 伊藤 大貴 無新
林(はやし)文子(ふみこ)(71) 〔3〕
市長(ダイエー会長・自動車販売会社社長)青山高
http://www.sankei.com/region/news/170731/rgn1707310010-n1.html
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