学校法人「森友学園」(大阪市)が国や大阪府の補助金を不正受給したとされる事件で、大阪地検特捜部は31日、籠池泰典前理事長(64)夫妻を逮捕する方針を固めた。同日午後から籠池氏と妻の諄子氏に出頭を求め、取り調べを開始。容疑が固まり次第逮捕するとみられる。特捜部は27日に初めて夫妻の事情聴取をしていた。
特捜部は6月19日に国の補助金約5600万円を不正受給した補助金適正化法違反容疑と大阪府の補助金約6200万円の詐欺容疑で学園が運営する塚本幼稚園や大阪府豊中市の籠池氏宅を家宅捜索。押収資料の分析とともに現理事長で長女の町浪氏や施工業者ら関係者の聴取を進めていた。
国の補助金は学園が豊中市の国有地に開設を計画した小学校の木造校舎建設に関するもので、3種の契約書を作成して水増し請求した疑いが浮上。府の補助金については、塚本幼稚園で専従教員数や障害などで支援が必要な園児数を偽って申請したと指摘されている。
補助金の申請手続きは籠池氏が主導したとされ、特捜部は直接事情を聴いたことでより容疑が深まったと判断したもようだ。妻の諄子氏についても、幼稚園の副園長を務めるなど、運営に深くかかわっていたとみられ、聴取し立件を検討している。(2017/07/31-17:15) 関連ニュース
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