強い台風９号の影響で沖縄県の先島諸島で猛烈な風が吹き、与那国島では午後５時４０分に４３．２メートルの最大瞬間風速を観測し、暴風などに厳重な警戒が必要です。
また台風５号の影響で小笠原諸島では３０日にかけて風が強く波の高い状態が続く見込みで、気象庁は暴風や高波に引き続き警戒するよう呼びかけています。
中心の気圧は９６０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は４０メートル、最大瞬間風速は６０メートルで、中心から半径１１０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風が吹いています。
この時間、沖縄県の先島諸島の一部が台風の暴風域に入り、猛烈な風が吹いていて、与那国島では午後５時４０分に４３．２メートル、波照間空港では午後３時２０分ごろに３５メートルの最大瞬間風速を観測しました。
台風９号はこのあとも先島諸島の一部を暴風域に巻き込みながら北上する見込みで、２９日に予想される最大風速は２５メートル、最大瞬間風速は３５メートルで、波の高さが８メートルの大しけが続く見込みです。
気象庁は先島諸島では暴風や高波に厳重に警戒するよう呼びかけています。
一方、台風５号は午後６時には小笠原諸島の父島の南１６０キロの海上を１時間に２０キロの速さで南南西へ進んでいると見られます。中心の気圧は９８０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３０メートル、最大瞬間風速は４５メートルで、中心から半径８０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風が吹いています。
この時間、父島と母島は台風の暴風域を抜けましたが、小笠原諸島ではこのあと数時間は風や雨が強い荒れた天気が続く見込みです。また台風はこのあと動きが遅くなるため、小笠原諸島では３０日にかけて風が強く波の高い状態が続く見込みで、３０日は最大風速が２５メートル、最大瞬間風速が３５メートルに達し、波の高さは６メートルの大しけが続く見込みです。
気象庁は暴風や高波に引き続き警戒するよう呼びかけています。
また台風５号の影響で、北日本から西日本にかけての太平洋沿岸で３０日もうねりを伴い波が高い状態が続く見込みで、海のレジャーなどの際には高波に十分な注意が必要です。
さらに南シナ海では２９日午後３時、熱帯低気圧が台風１０号に変わりました。中心の気圧は９９２ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は２０メートル、最大瞬間風速は３０メートルで中心の南側４４０キロ以内と北側２２０キロ以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いています。台風はゆっくりとした速さで東北東へ進んでいて、気象庁は今後の情報に注意するよう呼びかけています。
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