2017年8月3日木曜日

改造内閣3日夕発足へ 第3次安倍政権で3度目

 安倍晋三首相(自民党総裁)は3日午後、第3次安倍政権で3度目となる内閣改造を実施する。外相に河野太郎前行政改革相、総務相に野田聖子元郵政相、厚生労働相に加藤勝信一億総活躍相をあてる。経済財政・再生相には茂木敏充前政調会長を起用し、新設する人づくり革命担当相を兼務させる。改造内閣は皇居での認証式を経て、同日夕に発足する。

 首相は内閣改造に先立って党役員人事に着手。3日午前の臨時総務会で新役員を決定した。党の主要派閥から重鎮を起用し、党内バランスや政権基盤の安定を狙った。

 政調会長には「ポスト安倍」の有力候補の岸田文雄氏が就任。高村正彦副総裁、二階俊博幹事長を続投させた。首相は臨時総務会の冒頭で「安倍内閣、自民党に国民の厳しい目が注がれている。政権を奪還した2012年の初心に戻り、一致結束して前進していきたい」と述べた。

 首相は昼前に開く臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめる。公明党の山口那津男代表との党首会談に続いて、首相官邸に組閣本部を設置。菅義偉官房長官が閣僚名簿を発表し、新閣僚を呼び込む。その後に皇居での認証式に臨む。

 今回の内閣改造は麻生太郎副総理・財務相や菅氏ら政権の骨格を維持しつつ、19人の閣僚のうち経験者を13人も配置するなど手堅さを重視。初入閣は昨年8月の前回改造より2人少ない6人となる。閣僚らの言動が次々と問題視され、「安倍1強」のおごりを指摘されるなど内閣支持率が続落するなかで「守り」の態勢を敷く。

 人事の目玉は外相に登用する河野氏と、総務相の野田氏だ。河野氏は1993年に従軍慰安婦問題をめぐり旧日本軍の関与と強制性を認めた談話を発表した河野洋平元官房長官を父に持つ。関係改善をめざす韓国や中国などへのシグナルととらえる向きもある。

 野田氏は15年9月の党総裁選で首相再選阻止に向けて立候補を模索するなど政権と距離を置いてきた。その野田氏を閣内に取り込むことで挙党態勢の構築を印象づける狙いだ。一方で、野田氏は郵政相を務めた経験があり、総務行政は専門分野の一つといえる。

 女性閣僚の起用は法相に異例の「再登板」となる上川陽子氏と合わせて2人。前回改造より1人少なくなる。再登板としてはこのほか小野寺五典氏を防衛相にあてる。南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題など稲田朋美前防衛相のもとで揺れた防衛省の立て直しを期待する。

 厚労相に横滑りする加藤氏は長時間労働の是正など働き方改革を担う担当相を兼務。政府は秋の臨時国会に脱時間給制度などを盛り込んだ労働基準法改正案を提出予定で、国会答弁に立つ即戦力として登用するなど各分野に詳しい人材をそろえたともいえる。

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