2018年1月2日火曜日

両親を再逮捕 娘を監禁容疑、約15年間

柿元愛里さんの遺体が見つかった自宅。中央の棟で監禁されていたとみられる=大阪府寝屋川市で2017年12月26日、本社ヘリから猪飼健史撮影

 大阪府寝屋川市の自宅で凍死した長女の柿元愛里さん(33)の遺体を放置したとして両親が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、大阪府警は2日、父親の工員、柿元泰孝(55)と母親の由加里(53)の両容疑者を監禁と保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕した。監禁は約15年間に及んだとされ、両親は「数年前から裸で生活させていた」などと供述。容疑については否認しているという。

 逮捕容疑は「精神疾患の愛里さんが暴れる」などの理由で、2002年ごろから自宅内に間仕切りした2畳の部屋に監禁。昨年1月ごろから急激に痩せて衰弱したのに、全裸で生活させて満足な食事を与えず、病院も受診させずに同12月18日ごろ、栄養失調状態で凍死させたとしている。体重は19キロだった。泰孝容疑者は「監禁ではなく、療養だった。急激に痩せたが、衰弱していたかは分からなかった。私たちなりに考えた上で満足する食事を与えていたつもりだ」などと供述。由加里容疑者も「監禁ではない」などと話しているという。

 捜査1課によると、一家は1995年ごろ、現在の場所に転居。当初は子供部屋として2畳の部屋を作った。01年に愛里さんは精神疾患と診断されていた。翌年、両容疑者は部屋に簡易トイレや二重扉、監視カメラを設置して監禁を始めたとみられる。

 食事は昨年1月ごろから、1日2食から1食に減らしていた。裸で生活させていた理由について両容疑者は「数年前から暑いと言って服を脱ぐので裸にしていた」と説明。室外に置いたヒーターからダクトを通じて暖を取る設備はあったが、温風式ではなく、府警は十分ではなかったとみている。【山田毅、村田拓也】

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https://mainichi.jp/articles/20180103/k00/00m/040/055000c

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