2017年12月17日日曜日

風俗店から出火4人死亡 1人重体7人軽傷 埼玉

火災のあった風俗店の入るビル=さいたま市大宮区で2017年12月17日午後4時59分、本社ヘリから藤井達也撮影

 17日午後2時ごろ、さいたま市大宮区宮町4の風俗店「Kawaii大宮」で「煙が充満して逃げられない」などと多数の119番があった。埼玉県警大宮署や同市消防局によると、同店が入る鉄筋コンクリート3階建て(延べ床面積195平方メートル)のビルが焼け、3階から性別不明の1人の遺体が見つかったほか、心肺停止状態で病院に搬送された40~50代くらいの男性1人と20代くらいの女性2人の死亡が確認された。

昨年、消防が改善指導

 病院に運ばれたのは20~50代くらいの男女11人(男性6人、女性5人)で、死亡した3人以外では女性1人が意識不明の重体。残りの男女7人(男性5人、女性2人)は軽傷とみられる。2階以上の燃え方が激しく、2階か3階から火が出たとみて出火原因を調べている。

 同店は特殊浴場(ソープランド)と呼ばれる風俗店で、1~3階は全て同店が占めている。同市消防局によると、1階と2階に個室が5部屋ずつ、3階に客の待合室と女性従業員の待機室がある。

 同市消防局は2016年6月に実施した定期立ち入り検査で、避難経路について改善指導をしていた。避難経路に物が置かれていたためで、店側はその場で撤去した。火災報知機や消火器などは設置されているが、スプリンクラーは設置義務がないという。

 現場はJR大宮駅から北に約450メートルの、飲食店や風俗店が入ったビルなどが建ち並ぶ一角。消防車約20台が出動して消火活動にあたり、約7時間後の午後9時5分ごろに鎮火した。周囲には煙や焦げた臭いが立ちこめ、近隣の風俗店から避難した女性従業員らが心配そうな表情で消火活動を見守った。

 火元の店舗近くの風俗店に勤める40代の女性従業員は午後2時ごろ、煙の臭いに気づいて店の裏側の扉を開け、火事を知った。「出火元のビルの3階から煙と炎が上がり、バンと爆発音が聞こえて119番した。何度もドン、バンと音がして火の粉が舞っていた。店の女の子が意識不明で運ばれたと聞いた。怖いです」と不安そうに話した。女性によると、火元の店舗に在籍している女性は10代後半から20代が中心という。

 この女性と同僚の40代女性によると、火元のビルには昨年2月まで別の風俗店が入居しており、自身も働いていた。「当時、ビル内はたばこの煙などでも火災報知機が作動することがあった。こんなことになり残念」と肩を落とした。【中川友希、三股智子】

■風俗店などで起きた主な火災

2001年9月 東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビルで出火、44人死亡

  08年3月 名古屋市南区の風俗店から出火、3人が死亡

     4月 札幌市中央区の風俗店で火災、3人死亡

     10月 大阪市浪速区の雑居ビルで個室ビデオ店が放火され、16人死亡

  15年10月 広島市中区の雑居ビルで火災、3人死亡

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https://mainichi.jp/articles/20171218/k00/00m/040/007000c

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