2017年12月29日金曜日

海保機傾き翼の下敷きになった整備士が死亡

鹿児島県霧島市の鹿児島空港で

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29日午後0時50分頃、鹿児島県霧島市の鹿児島空港で、整備のため地上を移動中の航空機が傾き、日本エアコミューター(JAC)整備士の木原弘貴(こうき)さん(31)(霧島市国分福島)が左翼の下敷きになった。

木原さんは頭を打って意識不明となり、病院に搬送されたが、約2時間後に死亡した。

県警霧島署によると、木原さんは同僚約10人と牽引(けんいん)車で機体を後ろから引っ張って格納庫に移動させる作業をしていた。

機体の左後輪が格納された状態だったといい、同署は、何らかの理由で車輪が格納され、機体がバランスを失った可能性があるとみている。木原さんは左翼の下で誘導などを担当していたという。

JACなどによると、機体は第10管区海上保安本部(鹿児島市)鹿児島航空基地所属の「うみつばめ」(サーブ340型、最大25人乗り組み)。

全長約20メートル、翼の長さは約10メートルで、領海警備などで使用される。同本部が10月に定期整備をJACに依頼していた。

滑走路の閉鎖はなく、事故による便への影響はなかった。JACは「警察の調査に協力し、再発防止に向けて適切に対応したい」とするコメントを出した。

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