今年8月、堺市の無職渡辺彰宏さん(当時31)を堺市や滋賀県近江八幡市で監禁、暴行するなどして死なせたとして監禁と殺人容疑で堺市のアルバイト井坪政容疑者(29)ら男女5人が逮捕された事件で、5人が昨年9月ごろから堺市の住宅で渡辺さんを監視し、支配下に置いた状態だったことが28日、大津地検への取材で分かった。

 地検は同日、監禁と殺人の罪で5人を起訴した。起訴されたのは井坪被告の他に、堺市の無職萩原真一(39)と同宮崎佑佳(24)、同飯星飛香(29)、大阪市の無職亀井徳嗣(22)の4被告。

 起訴状によると、5人は以前から渡辺さんに繰り返し暴行。昨年9月ごろから堺市の飯星被告宅で、動静を監視するなどして支配下に置いた。今年8月12日ごろから衰弱し、適切な治療を受けさせなければ死亡する危険性が高いのに、15日に近江八幡市の萩原被告所有の住宅に車で連行し監禁、17日に細菌性肺炎で死亡させ、殺害したとしている。(共同)