周辺の道路が一時､通行止めに
煙を上げて燃えるビル（31日午後2時37分、東京都渋谷区で）＝米山要撮影
31日午後1時半頃、東京都渋谷区宇田川町の4階建て雑居ビル2階の飲食店から出火、ビルの2～4階計約135平方メートルを焼いた。
この火事で、3、4階の占い店に勤務する60歳代の男性が避難する際に肩の骨を折る重傷を負ったほか、飲食店の男性店長が煙を吸って軽傷。警視庁渋谷署が出火原因を調べている。
繁華街で起きたビル火災の現場（31日午後2時15分、東京都渋谷区で、読売ヘリから）＝多田貫司撮影
同署幹部によると、飲食店は当時、営業時間外だった。男性店長は店内で寝ていたが、火事に気づいて逃げ出したという。調理場の燃え方が激しく、同署は出火元とみている。東京消防庁の消防車両約30台が出動し、消火にあたった。
現場は渋谷駅の北西約400メートルの渋谷センター街近く。出火当時、周辺は多くの買い物客や若者らでにぎわっていた。ビルから激しく火が噴き出て、周辺の道路が一時、通行止めになった。
近くの居酒屋に勤務する男性（28）は店の外でビルから立ち上る炎を目にしたという。男性は「ボンという爆発音が何回も聞こえ、周辺に灰が舞っていた」と驚いた様子で語った。近くにいた大阪府高槻市の無職男性（79）は「外壁が崩れ落ち、火の粉が降り注いで危なかった。年末ムードでにぎわっていたので、突然の火事に驚いた」と話していた。
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