柿元容疑者宅の敷地内に設置された監視カメラ Photo By 共同 |
大阪府寝屋川市の住宅のプレハブに柿元愛里さん(33)が監禁され死亡した事件で、死体遺棄容疑で逮捕された両親が「精神疾患で暴れるため監禁した」と供述する一方、市には愛里さんの障害者手帳の申請がなかったことが27日、分かった。一家の自宅は外側に向けて約10台の監視カメラが設置されていたことも判明。父親の柿元泰孝容疑者(55)、母親の由加里容疑者(53)が、10代から15年以上続いたとみられる監禁の発覚を恐れ、周囲の人の通行や出入りを警戒したとみて調べている。
寝屋川市障害福祉課によると、長期の精神疾患がある場合、申請を受けて精神障害者手帳を交付。深刻度に応じてホームヘルパーのサポートや、減税などの支援を受けられる。
捜査関係者によると、愛里さんは精神疾患の診断を受けていた。しかし市によると、本人や、両容疑者から手帳の申請はなかった。市は愛里さんを支援の対象として認識せず、監禁を把握していなかったという。
捜査関係者によると、愛里さんが監禁されていたのは、自宅を改装した、広さ2畳程度のプレハブ部屋。捜査1課によると、室内には簡易トイレやクーラーがあったが、暖房はなかった。部屋の外にタンクのような物があり、室内に延ばしたチューブで水を飲めるようにしていた。両容疑者はこれまでに「1日1回程度しか食事を与えていなかった」と供述。愛里さんの身長は1メートル45で、体重は幼稚園年長並みの19キロしかなかった。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/12/28/kiji/20171227s00042000323000c.html
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