2017年12月28日木曜日

モニターで常時監視、カメラ十数台設置 逮捕の両親、発覚警戒か

 大阪府寝屋川市の民家に設置された隔離部屋で、長期間監禁されていた柿元愛里さん(33)が死亡した事件で、自宅の屋内外に十数台の監視カメラが設置され、室内のモニターで一元的に映像を確認できるようになっていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。

 カメラは監禁部屋の中にもあり、大阪府警捜査1課は、死体遺棄容疑で逮捕された両親が女性の動静と周囲の状況を常時監視するとともに、監禁の発覚を警戒していた疑いもあるとみて捜査している。

 逮捕されたのは父親の柿元泰孝容疑者(55)と母親の由加里容疑者(53)。両容疑者らは自宅の周囲を高さ約2メートルの塀で囲んだうえ、塀の外側や敷地内が写るような角度で少なくとも12台の監視カメラを設置していた。

 捜査関係者によると、愛里さんが隔離されていた広さ約2畳の間仕切り部屋にも部屋全体を写すカメラがあり、泰孝容疑者は「このカメラで集音でき、部屋の中の音が聞こえるようになっていた」と供述しているという。

 屋内外のカメラがとらえた映像は、両容疑者が使うダイニングにあるモニターで一括して確認できるようになっていた。両容疑者は愛里さんについて「16、17歳ごろから精神疾患で暴れるようになり、監禁して療養させていた」と説明しており、愛里さんの行動を監視するためにカメラを据え付けていたとみられる。

 ただ愛里さんは身長145センチに対して体重19キロと極度にやせており、近年は寝たきり状態だった可能性が高い。

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http://www.sankei.com/west/news/171228/wst1712280015-n1.html

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