民進党の蓮舫元代表は26日、離党届を提出するとともに、立憲民主党に入党を申し入れた。民進党は年内の新党移行を断念し、党組織を維持したまま再建を目指すことを確認したが、代表経験者の離反で混迷がさらに深まるのは必至だ。
蓮舫氏は立憲の枝野幸男代表に入党届を提出後に記者会見し、離党の理由について「民進は地方組織の再生の在り方を最優先しているが、中身がないと駄目だ。政策を最優先したい。政策を明確にしているのは立憲だ」と説明した。立憲は年内に入党を承認する方針。
立憲は26日の両院議員総会で、「立憲主義を守る」など4項目で構成する党の綱領を決定した。憲法改正については「立憲主義を深める立場からの議論を進める」と強調し、民進党の綱領にはない「原発ゼロの実現」も明記した。
立憲はこの後の常任幹事会で、民進党を離党した有田芳生、江崎孝、風間直樹各参院議員と立憲会派に属する無所属の山尾志桜里衆院議員の入党を了承。これにより立憲は衆院だけでなく、参院を含む全国会議員数でも野党第1党となった。
一方、民進党は26日、衆参両院議員と地方組織幹部の合同会議を参院議員会館で開き、立憲と希望の党に統一会派の結成を呼び掛けることを決めた。大塚耕平代表は「できる限り早期に新しい党として生まれ変わることを目指す」と表明し、立憲、希望両党に分かれた民進系の現職議員、衆院選落選者の再結集を目標に掲げた。
だが、この後の立憲、民進両党幹事長会談で、立憲の福山哲郎氏は統一会派への参加を拒否する考えを伝えた。(2017/12/26-19:35)
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