2017年12月29日金曜日

「盛りつけ悪い」と暴行、経営者死亡…2人逮捕

正座した状態で頭から血を流していた

経営者の糸岡真二さんが客から暴行を受けたちゃんこ料理店(29日午後、滋賀県草津市で)

滋賀県草津市のちゃんこ料理店で、経営者の男性に因縁を付けて暴行し、死亡させたとして、県警草津署は29日、不動産仲介業・浜野慶治(46)(草津市野路)、土木作業員・関一也(45)(大津市平津)の両容疑者を傷害致死容疑で逮捕した。

2人は店で「盛りつけが悪い」と店員に怒り出し、男性を呼びつけていた。

発表では、死亡したのは草津市下物町、糸岡真二さん(60)。

浜野容疑者らは21日午後11時15分頃から翌22日午前1時40分頃の間、同市大路の「隠れDining蔵間 草津店」の個室内で、糸岡さんの顔や頭部、背中を土鍋で殴ったり蹴ったりし、左右肺損傷で死亡させた疑い。糸岡さんの肋骨(ろっこつ)も複数箇所、折れていた。

浜野容疑者らは容疑を認め、「従業員の態度に腹が立って殴った」などと供述している。

浜野容疑者らは21日午後7時頃、知人らと7、8人で来店し、同9時頃、従業員に「責任者を呼べ」と要求。別の場所にいた糸岡さんが駆けつけたという。

近隣の飲食店から「大きな音がしたので、見に行ったら店のドアが破壊されている」と110番があり、同署員が駆けつけた際、糸岡さんは、正座した状態で頭から血を流していた。意識がもうろうとした様子で、搬送先の病院で間もなく死亡した。

糸岡さんが暴行を受けている間、浜野容疑者と一緒にいた客が従業員に対し、「この場でおさめるから、(警察を)呼ばんといて」と、通報しないように求めていたという。

浜野容疑者らは職務質問に応じず、その場から立ち去ったが、同署は2人が暴行に関与したと判断。7日後に逮捕に踏み切った。

糸岡さんは、地元のレンコンを地域ブランドにする活動もしていた。

以前は草津ライオンズクラブの役員も務めており、白井幸則会長は「地元のリーダーになるような人だったのに」と悔しがり、別の男性も「腰が低く、『真ちゃん』と慕われていた。何でこんな目に遭わなければならないのか」と憤った。

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