2017年12月27日水曜日

長女遺体遺棄 屋外に多数の監視カメラ(大阪府)

長女遺体遺棄 屋外に多数の監視カメラ
(大阪府)
大阪府寝屋川市で33歳の女性が約16年にわたって監禁され、死亡したとされる事件。精神疾患が理由、と逮捕された両親が話す一方で、市などへの相談はなかったという。寝屋川市の幹線道路に面した民家で、監禁事件は起きた。「5日前に娘が死んだが、そのままにしている」。23日、この民家に住む夫婦の供述を受け、警察が現場に向かったところ、2人の娘である柿元愛里さん(33)が遺体で発見された。警察は、父親の柿元泰孝容疑者と妻の由加里容疑者を死体遺棄の疑いで逮捕。警察に届け出なかった理由について「会えなくなるのがさびしくなるから」と説明した由加里容疑者。しかし、事態は長期間にわたる監禁事件へと発展した。現場は高い塀に覆われ、中には防犯カメラがいくつも設置されているのがわかる。この家の中のたった2畳のスペースで、約16年にわたって監禁されていたという。警察によると、愛里さんはこの家にあるプレハブ小屋で発見され、死因は凍死だった。部屋に暖房器具はなく、現場の状況から愛里さんは、監禁されていたとみられている。愛里さんが発見された小屋は、2畳ほどの広さ。半分ほどは簡易トイレだった。約1畳の狭いスペースで過ごしていたとみられ、その一角には、監視カメラが設置されていた。小屋の入り口は2重扉で施錠され、内側からは開かず、外に設置れた水の入ったタンクから部屋の中に通されたチューブで、水分補給をしていたみられている。発見時の愛里さんは身長145センチで、体重はわずか19キロほどだった。なぜ、このような劣悪な環境で監禁されていたのか。由加里容疑者は「精神疾患があり、暴れるようになったので16歳位の時から監禁していた」と話す。しかし、愛里さんについて柿元容疑者らは障害者年金を取得していた一方で、さまざまな福祉サービスを受けるために必要な障害者手帳を申請しておらず、市への相談もなかったという。その一方、屋外には外に向けて多数の監視カメラが設置されていたことなどから、2人が監禁の発覚を恐れていた可能性もあるとみられている。孤立した環境の中で、監禁が長期化したのか。それとも意図的な犯行だったのか。警察は、監禁致死などの容疑も視野に捜査している。

[ 12/27 18:42 読売テレビ]

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