2017年12月27日水曜日

オウム信者13人死刑執行に現実味

 オウム真理教は神格化された元教祖、麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(62)の下、組織的な重大事件を繰り返し、これまでに13人の死刑が確定。長い死刑囚で確定からすでに12年以上が経過している。関係者の間では、菊地直子元信者の無罪が確定し、最後に残った元信者、高橋克也被告(59)=1、2審で無期懲役、上告中=の裁判が終了すれば、死刑囚13人の執行の可能性が高まると指摘されている。

 教団では「正大師」「正悟師」といった序列を作り、ホーリーネーム(教団内の宗教名)を与えるなどして、財産の寄進や信者の勧誘を競わせたほか、薬物などを使って信者をマインドコントロール。やがて武装化を進め、教団内に省庁制を導入、疑似国家的な組織を形成した。

 一連の事件のうち、坂本堤弁護士一家殺害事件(平成元年)▽松本サリン事件(6年)▽地下鉄サリン事件(7年)-の3大事件のいずれかに関与した13人の死刑が23年12月までに確定し、オウム裁判はいったん終結。ところが、この年の大みそか、逃亡を続けていた平田信受刑者(52)が警視庁に出頭。同様に逃亡していた高橋被告と菊地元信者も24年に逮捕され、裁判は再開した。

 死刑が最も早く確定したのは坂本堤弁護士一家殺害事件に関与した宮前(旧姓・岡崎)一明死刑囚(57)。確定は17年4月で、確定からすでに12年以上が経過。最後に確定した遠藤誠一死刑囚(57)でも約6年が経過している。

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http://www.sankei.com/affairs/news/171227/afr1712270037-n1.html

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