9人のうち7人はネットなどで知り合った女性
日没後も騒然とする9人の遺体が発見されたアパート(手前から2棟目)周辺(31日午後5時25分、神奈川県座間市で)=吉岡毅撮影
神奈川県座間市のアパートの一室で男女9人の切断遺体が見つかった事件で、この部屋に住む白石隆浩容疑者(27)(死体遺棄容疑で逮捕)が警視庁の調べに対し、アパートに入居した8月下旬以降の2か月間に、9人全員を殺害したと供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。
9人のうち7人はインターネットなどで知り合った女性で、2人は知人のカップルだったと説明しているという。同庁は遺体のDNA鑑定を行い、身元の確認を進めている。
捜査関係者によると、白石容疑者の部屋からは、女性8人、男性1人の遺体がクーラーボックスや箱に入った状態で発見された。白石容疑者は逮捕直後の同庁の調べに対し、「いずれも首を絞めて気を失わせた後で殺害し、遺体を切断した」と供述した。
一部の女性については、「乱暴して殺した。金銭目的もあった」と話したという。
白石容疑者は8月22日にアパート2階の一室に入居。直後の同月末、知人の女性を殺害し、その後、捜しに来た交際相手の男性を部屋に招き入れて殺害したと供述しているという。この知人女性の殺害が、最初の事件だったとし、「最初は遺体の切断に3日かかった」と話しているという。
白石容疑者はその後、10月30日に事件が発覚するまでの約2か月間に、7人の女性を殺害し、浴室で切断。殺害した相手からは数百円から約50万円の金を奪ったという。
7人の女性とは面識がなく、インターネットを通じて知り合ったとみられる。白石容疑者は「多くは自殺志願者だった」と供述しているという。
行方不明になっている東京都八王子市の女性(23)については、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で「一緒に死にましょう。1人で死ぬのは嫌なので」などと連絡し、誘い出していたといい、同庁が通信履歴などを調べている。
白石容疑者は9人について、「被害者の同意を得ず、いきなり襲った」と供述。一部の骨はゴミとして捨てていたが、頭部は、臭い消しの砂を入れた箱に入れて室内に置いていた。
白石容疑者は9人を殺害した後、変わらずにこの部屋で暮らしていた。遺体については「いずれ捨てようと思っていたが、捨てるとばれるのでどうしようかと思っていた」と供述しているという。
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