2017年11月27日月曜日

首相、森友・加計「真摯に説明」 衆院予算委

 衆院予算委員会は27日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、基本的質疑を実施した。首相は学校法人「森友学園」への国有地売却問題や「加計学園」の獣医学部新設を巡る批判について「謙虚に受け止め、真摯な説明を丁寧に行うことで国民の理解を得ていきたい」と述べた。自民党の田村憲久氏への答弁。

 衆参両院の代表質問に続き、与野党の国会論戦が本格的に始まった。与党は政府が進める「人づくり革命」の柱となる幼児教育無償化や北朝鮮の核・ミサイル開発問題について見解をただす。野党側は森友学園への国有地売却問題を巡り首相を追及する方針だ。

 田村氏は自民党が衆院選の公約に掲げた消費税の使い道の変更と財政健全化の関係について質問。首相は財政健全化目標に関して「プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化を目指す目標は堅持する」と指摘。「国民の信頼を得られるようにする」と語った。

 田村氏に続いて、自民党の菅原一秀氏は森友学園の国有地売却問題や加計学園の獣医学部新設の経緯について政府に説明を求める。新藤義孝氏は北朝鮮問題への対応をただす。

 森友学園への国有地売却問題を巡っては、会計検査院が売却価格について「十分な根拠が確認できない」との報告をまとめた。野党は値引き額が「適正だった」とした過去の政府答弁との食い違いを追及する構えだ。

 27日午後は公明党の石田祝稔氏、立憲民主党の長妻昭氏らが質問に立つ。

 今回の衆院予算委は、与党が与野党の質問時間割合をこれまでの「2対8」から与党の質問時間を増やすよう求めたことに野党が反発。与野党の質問時間を「5対9」とすることで合意し、与党の質問時間が増えた。

 衆院予算委は28日も基本的質疑を実施する。参院は29、30両日に予算委員会を開く。

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2392727027112017MM0000/

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