東京の多摩市役所の元職員が、医師の診断書を偽造してずる休みを繰り返し、その間の給与、およそ1400万円をだまし取っていたとして、警視庁は詐欺などの疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、東京の多摩市役所の53歳の元職員です。警視庁の調べによりますと、元職員は障害福祉課などに勤務していた平成23年からおととしまでのおよそ4年間に、医師の診断書を偽造して病気による休暇や休職を繰り返し、その間の給与、およそ1400万円をだまし取っていたとして、詐欺などの疑いが持たれています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171127/k10011236731000.html
警視庁や多摩市によりますと、偽造した診断書はおよそ40通に上り、「抑うつ神経症」や「けい椎捻挫」などのうその症状が書かれていたということです。不審に感じた市が医療機関に確認して不正が発覚し、おととし、元職員を懲戒免職にするとともに、損害賠償を求める裁判を起こし、賠償を命じられた元職員は、すでに全額を支払ったということです。
元職員は警視庁の調べに対し、容疑を認め、市の聞き取り調査に対しては「罪の意識はあったが、精神的に落ち込んでいて冷静な判断ができなかった」と話していたということです。
多摩市は「市のイメージを著しく傷つける行為で、司法の処分に委ねたい」とコメントしています。
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