自民党の山本幸三・前地方創生担当相(69)が、23日に北九州市で開かれた同党の三原朝彦衆院議員のセミナーで、三原氏が長年取り組むアフリカへの支援活動に触れた際、「何であんな黒いのが好きなんだ」と発言していたことが25日、関係者への取材で分かった。黒人差別と受け取られかねない発言だ。山本氏はこの日、発言を撤回したが、週明け以降、批判が強まるのは避けられない。
山本氏は会合のあいさつで、三原氏との関係に言及した際「ついていけないのが(三原氏の)アフリカ好きでありまして。何であんな黒いのが好きなんだと言っている」と述べた。25日、福岡市で開かれた党会合後、自身の発言について、「アフリカを表す『黒い大陸』ということが念頭にあり、とっさに出た」と、苦しい説明。「人種差別の観点は全くない。表現が誤解を招くということであれば、撤回したい」と述べた。
山本氏は今年、大臣としても失言が続いた。文化財振興をめぐり「いちばんのがんは、文化学芸員と言われる人たち。一掃しないと」と述べたが、撤回。加計学園問題では、文科省の公表メールに関し「出向者が陰に隠れて本省にご注進したようなメール」と指摘。「部下をスパイ呼ばわり」と批判され、謝罪に追い込まれた。衆院選で勝利しても、自民党内の「緩み」は消えていない。
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