東大は30日、大学院に在籍していた元女子大学院生の博士論文に盗用があったとして、博士号を取り消したと発表した。全体の約3割に不適切な引用などがあった。
東大によると、問題があったのは大学院学際情報学府学際情報学専攻で平成25年3月に博士課程を修了した元院生。当時は中国国籍だった。日中の新聞比較などに関する論文の320カ所で、他人の著作物の文章を勝手に引き写したり、用語などを少し変えて使用したりしていた。
外部からの指摘を受け東大が調査。元院生は故意ではないと説明しているが、東大は不適切な引用が主要部分に及ぶことから「研究成果の盗用に当たる」と判断した。
東大では過去にも論文盗用による博士号の取り消しがあり、不適切な引用をチェックするソフトを導入しているが、今回の論文は導入前のものだった。
石井洋二郎理事・副学長は「極めて遺憾であり、再発防止に全学を挙げて取り組む」とコメントした。
http://www.sankei.com/life/news/171130/lif1711300046-n1.html
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